外傷、外傷後変形(けが、やけどなど、または、けがや手術の傷跡、変形)
体の浅い部分のけが、傷などはすべて形成外科の治療分野です。例えば、擦り傷、切り傷、やけど、しもやけ、顔の骨折、それに交通事故などにより皮膚がはがれてしまった場合なども治療します。また、以前のけがの傷跡で、ケロイド状(傷跡が盛り上がった状態)になったもの、ひきつれをおこしているもの、顔の骨が折れて顔のゆがみを来しているものなども形成外科の治療分野です。形成外科では、患者さんの見た目もできるだけよくしようと考えて治療をしています。手術の後の目立つ傷跡もできるだけ目立たなくすることを心がけています。
腫瘍、腫瘍手術後変形(皮膚のできもの、または、その手術後の傷跡や変形)
主に体の表面の良性、悪性の腫瘍をできるだけ機能や形態を損なわないように治療する分野です。また、他科の手術で失われた組織を治すことも可能です。例えば乳がんの手術後に乳房を作るなどがあります。
表在性先天異常(生まれつきの体の表面の形や色の異常、あざなど)
体の表面の形や色に関する生まれつきの異常は全て形成外科で行います。耳、口、鼻、まぶた、へそ、性器、手指などの多くの病気があります。赤あざ、青あざ、黒あざなど種々のあざの治療も行います。
美容外科
美容外科(私費診療)・色素疾患(肌のしみ・くすみ、あざ等)の治療も行います。
リンパ浮腫
リンパ浮腫に対する外科的手術も行っております。もしお悩みになっている方がいらっしゃいましたら、相談だけでもいらしていただければと思います。
複合的理学療法 | 60分 8,000円 (税込8,640円) |
4回 回数券 | 60分×4回 30,000円 (税込32,400円) |
弾性包帯、弾性着衣調整 | 1回 1,000円 (税込1,080円) |
松森 しのぶ | 理学療法士 日本医療リンパドレナージ協会認定 医療リンパドレナージセラピスト |
リンパ管浮腫、眼瞼下垂、外傷全般、火傷、美容形成、鼻骨骨折、瘢痕拘縮、褥瘡、難治性潰瘍、良性腫瘍、悪性腫瘍
菊池 和希 ![]() |
平成18年 鳥取大学医学部卒業 日本形成外科学会専門医 東京大学医学部形成外科助教 (専門領域:美容外科・マイクロサージャリー) |
1.リンパ浮腫とは
リンパ浮腫はリンパ液が過剰に皮下組織内に貯まってしまった状態です。
原因としては2つあります。1つは生まれつきリンパ管の形成不全や機能障害がある場合と、もう1つは外傷や手術でリンパ節(リンパ管の中継点にあたります)を取ったり、放射線を照射したりすることによりリンパ路に障害を生じた場合です。
障害直後では、残されたリンパ管が頑張ってリンパ液を身体の中心に運びますが、限界に達すると感染などを契機として、急に下肢や上肢が腫れてしまいます。
2.顕微鏡下リンパ管静脈吻合術(LVA)とは
全身のリンパ液は最終的には心臓の近くの太い静脈に流れ込みます。しかし、リンパ浮腫の状態ではリンパの流れが途中で閉塞しているため、リンパ液が皮下組織にたまってしまいます。そこで閉塞部分(足の付け根、脇の下)より先(下肢や上肢)でリンパ管と静脈のバイパスをつくり、たまったリンパ液を静脈に流します。
リンパ浮腫は基本的に進行性の疾患であり、従来は圧迫療法などの保存的治療により「進行のペースを抑える」ことで対処せざるを得ない疾患でしたが、この手術法の開発により「早期の吻合術および吻合術圧迫併用療法により進行を防止し完治を目指す」という考え方に変わってきました。
国内外で非常に多くの患者様がいらっしゃり、世界中に広まりつつある治療法です。スーパーマイクロサージャリーという特殊な手技が必要となりますが、東京大学形成外科と連携し、常勤体制が敷かれたことにより当院でも実施することが可能となりました。
なお、本術式は健康保険の適応となっております。
手術は顕微鏡を覗きながら足や手に数カ所1〜2cmの小さな切開を入れて、皮膚直下の脂肪組織の中のリンパ管と静脈を探します。リンパ管の走行は手術直前に赤外線カメラで検索します。非常に低侵襲な手術ですので傷跡も小さく、患者様にとってのリスクはほとんどありません。リンパ管は非常に細く0.5mmくらいです。0.05mm(1/20mm)の極めて細い針付き糸を使ってそのリンパ管と静脈をつなぎます。手術は局所麻酔で行えますので、手術の様子は術者の説明を聞きながらモニターで観ていただくこともできます。
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