概要・特色
当科は体表の機能、整容上の障害を手術治療によって改善し、患者さんの精神的負担を軽減させ、障害以前もしくは障害のない日常生活に戻れることを目的とした診療科です。形成外科は多くの他の診療科とは異なり、特定の臓器のみを対象とせず、全身の部位を総合的に扱っています。さらに診療を通して患者の社会的背景や他に隠れている疾患、患者の気持ちや精神状態なども踏まえて一緒に改善できるように寄り添う治療を行います。患者さんの日常生活において前向きに過ごせ、そして社会復帰をしていく手助けを行っていきます。
主な治療内容
形成外科では、主に下記の疾患に対して診療をあたることが可能です。
熱傷(やけど)
当院では形成外科で診療を行っています。日常生活で生じた小さなやけどから、広範囲熱傷や、瘢痕になりそうなやけどに対しての治療も行います。
Ⅲ度熱傷でひきつれが強く運動障害が残っているため、筋肉や皮膚の移植術を行う治療がある
新鮮外傷(切り傷、皮膚欠損)
傷の状態に合わせた丁寧な縫合や処置を心掛け、1日でも早く、キレイに治るよう治療を行います。
顔面骨骨折
鼻骨骨折、頬骨骨折、眼窩底骨折、上顎骨骨折や下顎骨骨折などの顔面の骨折に対しては、整形外科ではなく形成外科で治療を行います。
顔面骨骨折は結膜や口腔内などからプレートを入れるなど、傷跡が極力目立たないように治療する
きずあと
術後や外傷後の醜状瘢痕(きたない傷あと)、拘縮(ひきつれ)、ケロイド・肥厚性瘢痕(傷の盛り上がりやいたがゆさ)の治療を行います。
生まれつきの変形に対して装具を用いた治療や手術による治療を行います。
ホクロ、粉瘤、脂肪腫などの外科的切除を行います。小さいものは日帰り手術が主ですが、部位や大きさにより約3-6日間の短期入院での手術を行います。
皮膚がんのダーモスコピー、生検による診断を行い、手術・手術による組織欠損に対する再建術を行います。手術療法以外にも必要な治療(化学療法や放射線療法など)を要すると判断した場合は他院へ紹介しています。
腫瘍摘出後の組織欠損や変形の再建を血管付きで顕微鏡を用いた組織の移植(遊離皮弁移植術)や周囲の皮膚を用いた再建術(局所皮弁術)を行います。
鼠径部の悪性皮膚腫瘍を切除後、周囲の皮膚を移動して被覆し、ひきつれや瘢痕が目立たないように治療します。
乳房再建
他院から紹介の乳癌術後の乳房欠損の患者様に対して乳房再建の一連からエキスパンダー挿入術、インプラント術や自家組織を用いた再建術、脂肪注入術※を説明し、患者様のライフステージ、ライフスタイルにあった再建方法を行います。
※脂肪注入単独による乳房再建術は他院へご紹介させていただくことがあります。
難治性潰瘍は感染や血流障害、糖尿病などの多くの要因がかかわるため、軟膏の外用治療だけでは改善しないことがあります。当院では原因を丁寧に評価し、局所治療から手術治療まで総合的に行います。
リンパ浮腫
リンパの流れが滞ることで生じる慢性的なむくみで進行すると重だるさや皮膚の硬化、蜂窩織炎の反復をきたすことがあります。当院では状態を丁寧に評価したうえで、圧迫療法やスキンケアなどの保存的治療にくわえ、必要に応じてリンパ冠静脈吻合術(LVA)をはじめとした形成外科的治療を行います。
当院では現在はがん治療後のリンパ節郭清や放射線治療後の後に生じるリンパ浮腫に対して治療を行っております。予約制で丁寧に診察を行います。
眼瞼下垂・眼瞼内反症(逆さまつ毛)
加齢やコンタクトレンズ長期使用など、様々な原因により上まぶたが開けづらくなるものを眼瞼下垂症(がんけんかすいしょう)と言います。患者さんにあった眼瞼下垂術ご提案しより、機能面とともに満足度の高い整容面も得られるよう心がけて行います。
腋臭症(わきが)
当科では皮弁症による手術治療を行います。
当院では顔面神経麻痺後などの眼瞼痙攣、顔面けいれん、多汗症などのボトックス注射を保険で行っております。
美容外来は2026年度からリニューアルし、予約制での診療となります。取り扱い施術、スキンケアなどの内容はホームページをご確認してください。
治療実績
| 集計期間 | 2019年1月1日~2019年12月31日 |
| 形成外科 | 新患者数 824 |
| 形成外科 | 入院患者数 216 |
| | 入院 | 外来 | 計 |
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| 全身麻酔での手技数 | 32 | | 32 |
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| 腰麻・伝達麻酔での手技数 | 31 | | 31 |
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| 局所麻酔・その他での手技数 | 185 | 715 | 900 |
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| 入院または全身麻酔の手技数計:248 |
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| 外来での腰麻・伝達麻酔、局麻・そのほか手技計:715 |
| 合計系数:605.5 |
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※件数の条件
- 入院手術または全身麻酔手術の手技数の合計が認定施設150以上、教育関連施設80以上であること
- 「入院手術または全身麻酔手術1例を系数1.0」、「外来での腰麻・伝達麻酔、局麻・その他1を系数0.5」とした場合の合計係数が認定施設200以上、教育関連施設130以上であること
| 疾患大分類手技数 | 入院 | 外来 | 計 |
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| 全身麻酔 | 腰麻・伝達麻酔 | 局所麻酔・その他 | 全身麻酔 | 腰麻・伝達麻酔 | 局所麻酔・その他 |
| 外傷 | 17 | | 4 | | | 246 | 267 |
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| 先天異常 | | | 6 | | | 4 | 10 |
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| 腫瘍 | 11 | 9 | 28 | | | 367 | 415 |
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| 瘢痕・瘢痕拘縮・ケロイド | | | 1 | | | 3 | 4 |
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| 難治性潰瘍 | 1 | 4 | 4 | | | 21 | 30 |
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| 炎症・変性疾患 | 3 | 18 | 116 | | | 64 | 201 |
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| 美容(手術) | | | | | | 6 | 6 |
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| その他 | | | 26 | | | 4 | 30 |
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| Extra レーザー治療 | | | | | | | |
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