概要・特色
QOLに配慮した低侵襲手術を中心に、先進の知見に基づく医療の提供をめざします
泌尿器科では、腎臓・尿管・膀胱・尿道などの尿路と、その周辺臓器の前立腺・副腎・精巣の疾患を治療しています。受診者の約7割は60歳以上で、加齢に伴い発症するケースが増えています。多く扱うのは、膀胱がん、前立腺がんなどの悪性腫瘍と、尿路結石、尿路感染症、前立腺肥大症、過活動膀胱などです。従来の開腹手術に加え、内視鏡・腹腔鏡手術での低侵襲治療を行っています。泌尿器のがんは、術後も長期にわたり経過を診る必要がありますが、当院ではがん治療や高齢者診療に関わる部門をコンパクトに集約しているため、状態を丁寧に評価し、最適な治療を迅速に行います。腹圧性尿失禁や骨盤臓器脱などの女性泌尿器疾患にも対応します。
患者さんの気持ちを大切にした診療を心がける
対象疾患
| 疾患名 | 説明 | 症例数 |
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| 腎がん・腎盂尿管がん | 腎がんとは腎臓実質にできる悪性腫瘍で、腎盂尿管がんとは腎臓で生成された尿の通り道(腎盂と尿管)にできる悪性腫瘍のこと。腎がんの治療は、4cm以下の小型の腫瘍は腎部分切除術で腎機能を温存するが、病変の位置によっては腎全摘除術の方が良い場合がある。腎がん、腎盂尿管がんとも全摘手術は腹腔鏡で実施。腎がんの再発・転移には、主に通院で分子標的薬や免疫チェックポイント阻害薬を投与する。 | |
| 前立腺がん | 前立腺がんは年齢とともに増加し、特に65歳以上に多い。前立腺がんの腫瘍マーカーであるPSA(前立腺特異抗原)検診によって、早期の発見が可能。診断はMRIと針生検でリスク分類し、治療方針を決定する。限局がんには前立腺全摘除術と放射線治療が適応で、同院での診断後、それぞれロボット支援手術、IMRT(強度変調放射線治療)ができる施設へと紹介。術後の内分泌治療、抗がん剤投与など長期の後療法も行う。 | |
| 膀胱がん | 膀胱の悪性腫瘍のこと。当院では内視鏡での経尿道的膀胱腫瘍切除術(TUR-Bt)を実施。手術では、生理食塩水で還流するバイポーラ電気メスを使用し、抗凝固剤を服用していても休薬せずに手術できる。浸潤がんに対して行うロボット膀胱全摘除術は、連携する大学病院や近隣の専門施設へ紹介している。再発・転移がんに対する抗がん剤治療、免疫チェックポイント阻害薬での治療は、入院と外来化学療法室への通院で行う。 | |
| 尿路結石 | 尿路結石とは、尿管から膀胱、尿道までの尿の通り道(尿路)に結石ができる疾患。下部尿路結石は高齢者に多く、特に運動機能が低下した状態では骨からカルシウムが漏れ出て結石になりやすい。レントゲン検査での早期発見を推奨している。治療は、内視鏡を使って結石を砕く経尿道的尿管砕石術(TUL)を行う。大きな腎結石には腎臓まで腎瘻(じんろう)という孔を開けて経皮的砕石術(PNL)を行う。 | |
検査実績
| 検査内容名 | 説明 | 症例数 |
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| 前立腺針生検 | PSA高値やMRI検査で前立腺がんの疑いが濃厚にあれば、針生検で病理組織検査を行う。直腸壁を穿通する経直腸式と、筋膜を穿通する経会陰式があるが、同院では感染症のリスクを考え、経会陰式で実施している。疼痛を抑えるために、検査は入院して麻酔下で行う。 | |
| DWIBS | 前立腺がんと確定診断した後に、骨転移の有無を調べる検査。一般的に骨シンチグラフィーで行われるが、同院ではより感度の高いといわれるMRIによるDWIBS法で検査している。 | |