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脳神経外科大池医師の正常圧水頭症に関する論文が英文ジャーナル”Clinical Neurology and Neurosurgery”に掲載されました

2021/05/18

当院、脳神経外科医【大池医師】が英文ジャーナル”Clinical Neurology and Neurosurgery”にて掲載されました。

「最近よく転ぶ、歩幅が小さくなった」、「物忘れが増えた」、「トイレが近い」といったことは、年齢を重ねると自然に起きることだと考えていませんか。実はこれらの症状は、「特発性正常圧水頭症」という病気に特徴的な3症状です。

この病気は、10年近く前に「治る認知症!」として一度メディアでも取り上げられたこともありますが、治療すれば症状の改善が期待できる病気です。しかし年齢とともに増えてくる症状と酷似しているため見落とされてしまいがちというのが最大の難点です。そこで、名戸ヶ谷病院脳神経外科では、歩行障害が最も初期に現れる症状であることから「転倒」に着目し、この病気を早期に発見するための取り組みを始めました。

その結果、転倒した患者さんの頭部CT画像から見つかった水頭症患者さんは、転倒で来院し頭部CTを撮影した患者さん全体の約1割でした。その全ての方に手術による症状の改善を認めています。この結果は、転倒患者さんをスクリーニングすることで隠れた治療効果の期待できる病初期の水頭症患者さんをより見つけることができる可能性を示唆しています。

水頭症によって障害される機能は、人間が生きる上でとても大切なものばかりです。治療できるにも関わらず、見つけられずに症状が進行しまう患者さんが多い病気です。当院では、そのように隠れてしまっている水頭症患者さんを少しでも多く見つけ治療したい!という思いでこの取り組みを続けています。

何か少しでも気になることがありましたら、お気軽に脳神経外科 大池の外来を受診してください。

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